お気に入りとヘッド


158 名前:もしもし、わたし名無しよ[sage] 投稿日:2011/08/04(木) 02:15:30.16
5体ほど人形を持っているんだが、最初に買った奴が一番のお気に入り。
仮にそいつをA子と呼ぼう。
基本的に物に名前とかつけないんだが、思い入れも手伝ってそいつにだけつけてる。
ところが、ある日ヤフオクで人形のヘッドを買ったんだよね。

オクの写真で俺の好みにド真ん中だったし、届いてみてからもやっぱりイメージ通りで嬉しかった。
で、名前をつけてやることにしたんだよね。
なんて名前にしてやろうかな〜なんて呟きながら、のんびり翌日にでも考えようって寝たのさ。

はっきりいって寝つきは良い方だし、普段は一度寝付いたら滅多なことじゃ目を覚まさない。
なのに何故か、その日に限って夜中に目が覚めた。

時間は夜の2時半。
寝なおそうと思っても、どうしてだか目がさえて眠気が起こらない。
落ち着かない気分に襲われながら、俺は部屋の片隅に置いてあるショーケースに目をやったんだ。

あ、ついでに言うと、俺は埃をかぶるの嫌いだから人形はショーケースに飾っている。
当然、向きはこちらへ調整済みさ。
朝起きて最初に見るのが、愛娘の笑顔なら最高だからな。基本だろ?
そして当然、その時も俺は、A子がくれるいつもの微笑みで気分を落ち着けようと思ったのさ。

だが次の瞬間、俺は戦慄したね。
いや、何があったわけじゃないんだ。A子はいつもの姿、微笑みを浮かべてこちらを見ているだけだったからな。
だがどうしてか。
何一つ、いつも通りなはずのA子が、そのとき俺は心底恐ろしく思えてたまらなかったんだ。

体はブルブル震えてきやがるし、ガチガチと歯が鳴って止まらない。
視線をはずして頭から布団をかぶっても、その上からチクチクと視線が突き刺さっているような気がしてな。

わけがわからない思いに駆られながら俺は――――
 
159 名前:もしもし、わたし名無しよ[sage] 投稿日:2011/08/04(木) 02:27:27.30
朝起きるとお漏らしをしてた
 
160 名前:もしもし、わたし名無しよ[] 投稿日:2011/08/04(木) 05:59:06.51
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