鏡の中の男

私は趣味で美少女フィギュアを集めてるのですが、
ある晩部屋を暗くして布団に入ったんですが、いっこうに眠れませんでした。
次の日も仕事だから速く寝なくちゃ・・・って思うときほど寝れなくて・・・
そしたらフィギュアを収納してる棚からコツンって音がしました。
棚は前面がガラス扉、棚内の背面が鏡というその筋では結構有名な棚なんですが、
その棚の中から音がしました。
フィギュアが倒れたかな？と思いました。（中には温度によって足がグニャッと曲がるものもあります）
普段ならすぐに直しに行くんですが、その晩はとにかく早く寝たかったので
明日の朝直しとこうと、眠る事を優先しました。
しばらくしたらまたコトッと音がしました。
「何個倒れるんだろ？今晩蒸すし仕方ないか」とそのままに。
またコトッと・・・
いい加減不安になってきたので電気をつけに布団からゆっくりと起き上がると、
異変に気が付きました。
フィギュアの棚だけ変にくっきり見えます。他の物は暗くて見えないのに
フィギュアの棚の中、一体一体がはっきり見えるんです。
また音がしました。そして気付いたんです。
フィギュアの後ろ、鏡のところがら男の人の顔が覗いてて
そして、そして・・・あろうことか口から出てる真っ赤な長い下でフィギュアを舐めてるんです。
足を舐めたりスカートの中まで舌を這わせたり、その間も目玉は次のフィギュアを物色するようにいやらしい目つきで泳いでいます。
なぜか男の息遣いまで聞こえてくるようで、ハァ～ハァ～と欲情してるような音でした。
凄い生々しい感じで吐き気がするぐらいでした。
私がとっさに口を押さえると、男の目が私と合って・・・すっごい気まずそうに消えてしまいました。

その晩は怖くて姉の部屋に逃げ込んだんですが、
翌朝舐められていたフィギュアを見てみると、私が配置した場所と多少ずれていました。
気味が悪いのでそれらのフィギュアはオークションで売り払いましたが、また来るのではないかと思うと怖くて
新しいフィギュアを買う事ができません。
今でも鮮明にあの顔を覚えています。
目と口が異様に大きくて、頬骨が出ていて鼻が潰れてて・・・
　

>>17
マジレスすると、それはJ・ガイル
　

>>17
先ずその鏡をなんとかすべきでしょうね。紙で覆うなりなんなりして。
そこに鏡さえ無ければ、男が映ることもないでしょう。

どうしても無理なら、寝るときは大きい布で棚ごと覆ってしまい、中でどんな音がしようと気にせずに寝るしかないでしょう。
そして、イザ音がしたら「フィギアが棚の中で遊びまわっている」と思い込むしかありません。例え中でGが暴れていようとも。（ｗ
　

>>17
それ鏡じゃなくて隣人の顔そのものだったら、もっと怖いす。
飾り棚って壁に接しておきませんか？
薄い壁に大きな穴を開いて、夜美少女フィギュアをなめ回す隣人。
良くそこだけ見えた理由は隣の部屋の灯りが漏れていたから・・
で、楽しんだら又穴を板でふさいでおく。

ワ・・ワスにはその方が妖怪よりもっと怖いぞ！
　

コメントを読む

九巻目次の話
九巻目メニュー (１列) (表)
１列メニュー Top