浮気相手の人形

特定されやすい地域なので、細部を少し変更して投下。
うちの父親は人形が嫌いというより、肖像画など目のあるものが
苦手な人。私が木目込み人形を作るのも反対していて、完成させると
即座に蔵に入れちゃっていたくらい。母も結婚後は作っていませんでした。

なのに、なぜか結婚祝いに知人が作ってくれたという
日本人形だけは家族用の居間にある飾り棚に置いてありました。
(私や母の作品は蔵の中にあるのに～と不満でした)

数年前、父の浮気が発覚。浮気というより母と知り合う前からの
付き合いで(両親は家が決めた見合い結婚)家柄とか資産の問題で
結婚まで至らなかった女性らしいのですが、まだ継続していたことが露見。
飾り棚にあった日本人形は、その女性の作品だったようです。
発覚後、母方の祖父が激怒。父方親族は平身低頭。父は一時
ホテルから出勤していました。浮気相手は引っ越して行方不明。
人形は廃棄物を扱う業者が、他の物と一緒に処分しましたが、
他のがらくたと一緒に放り込まれて裂けた胴体から黒髪が溢れるように
吹き出して見えたのも、なんか不気味でした。
というか、髪(たぶん自分のですよね)を詰めてあったというのが怖かったです。

なんか書いてみると怖くないですね。長文、ごめんなさい。
今年は父の法事をはじめ、父方親族の法事が重なっていて気が重いです。
蔵から救出した自作木目込みと、同じく蔵から救出の、小さい頃に頂いた
いちまさんに慰めてもらうことにします。
　

>>508
いや十分怖いよ～
似たような話で以前人毛ジェニーの話があったよね…
女の怨念と髪の毛と人形の組み合わせはコワス
　

>>508
怖いのはお人形でなくて人間なんだな
　

>>508
怪奇現象じゃないんだけど、無茶苦茶怖い。やっぱり人の怨念が感じられるからかな。
　

怪奇現象というか、単なる偶然なのか判断に苦しむところですが。
父の事故死、祖父の心臓麻痺、叔父の入院と、人形を処分してから
続いています。不景気に不祥事が重なった過労のせいかもしれません。

浮気相手の怨念なら母や母方の会社に及びそうなものですが、
こちらは至って順調。社長・重役陣を失った父方の方が危ない
状態なのですが、考えると人形の処分に関わったりした人を中心に
不幸が続いているのが不気味です。

「作者の恋心を詰め込まれた人形が父に恋をして、自分が
処分されたついでに心中した。あとは処分した人に恨みをはらした」と
いうことかな、なんて考えるときもあります。
こういうの、後日談というのでしょうか。

とりあえず一人娘の私は連年の葬式や法事で疲れましたよ＞人形さん

いちまさんの視線が、特に疲れているなと思うときに、とても優しいです。
いちまさんを枕元に移動してから、明け方に鈴を転がすような
声のような合唱のような……、ともかく歌みたいなのが聞こえて自然に
心地よく目を覚ますことが多くなりました。疲れていると必ず聞こえるので、
いちまさんが慰めてくれるのだと思っています。
今までお蔵にとじこめていてごめんなさい＞いちまさん

また長文ですみません。ななしに戻ります。
　

>>508
あなたが幾つなのか分かりませんが
長い間家庭が壊れることもなく、さして問題もなく過ごせていたのなら
案外その人形はお父さんのお守り人形だったかもしれません。
その女性はお父さんの幸せだけを願って髪を入れたのかも。
それが壊されたから今までお人形さんが被ってくれていた厄災が
一気にお父さんやお父さんの身内に来たのかもしれません。
一番来易い筈の娘のあなたに来ないのは小さい頃戴いたという
いちまさんのお陰かもしれませんね。
大事にしてあげて下さい。
　