人形穴


673 名前:もしもし、わたし名無しよ[] 投稿日:2006/12/16(土) 18:29:49
2年前に友達4人と富士の風穴へ行った時の話しです・・・
8月の10日前後だったと思います凄く暑い日で駐車場は車のエンジンの熱気と午後の照り返しで
まるでサウナの様だった、車から降りると目まいがするほど暑い夏日でしたが、駐車場から風穴へ
繋がる樹海の道に入ると嘘のように涼しく・・いえ、ヒンヤリとした冷気に包まれ汗が引いて行くのを
心地良く感じました、私達は風穴の中に入り天然の冷蔵庫(中は1〜3度位)を体験した後、外に出て
ソフトクリームを食べようと言う事になり来た道を帰っている途中・・・
仲間の一人A子が「人形穴」と書かれた看板?、っと言うか矢印の付いた手書きの板を見つけて
「ねえねえ、道もあるしチョット探検してみようよ」と言い出しました、場所が場所だけにビビリの私は
気が進まなかったのですが皆が行くと言うものですから「ま〜4人も居るし怖く無いかっ!」と軽い気持ちで
樹海の中に足を進めました、20分ほど歩いた所でA子が立ち止まり樹海の中を見つめて指を刺します そこには
しめ縄で囲われた大きな石(岩と言った方がが適切かも知れません)が木々の中に身を潜めるかの様にヒッソリと
佇んでいました、悲愴な気持ちで寂しく誰かを此処でじっと待っている・・私の心にはそんな風に見えました。
その時、A子が樹海の中のその岩へ歩き出し他の友人も道から20mほど森に入った岩へ歩みより私も後を追う様に
後ろを付いて行き岩の反対側を見た瞬間背筋がこうりつくような戦慄が走りました。
そこには、しめ縄で囲まれた大岩の下にポッカリと口を開けたように直径6m程の深い穴が開いていてその中に幾体もの
人形が置いてありました・・・今、思ってもゾッとします。
人形の中にはかなり古い物も在る様で私は何か触ってはいけない領域に入ってしまった事を直感的に感じ強い恐怖感と謝罪
の感情に囚われていました、[兎に角ここから立ち去ら無ければ行けない]そう思い横にいたA子に此処から早く出るように
伝えようと横を向いた瞬間、、、伝えようの無い恐怖を感じました
 
674 名前:もしもし、わたし名無しよ[sage] 投稿日:2006/12/16(土) 19:59:19
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