おキツネ様


145 名前:もしもし、わたし名無しよ[sage] 投稿日:2006/11/24(金) 00:15:30
小学校の頃の話なんだけど…
リカちゃんハウス持ち寄りでよく遊んだ友人がいて
彼女の家は商売していたので敷地内には大きなおいなりさんがあったんだよ。
両脇に石の台に乗った大きなおキツネ様
真ん中に家のような形をした祠があって、そこはいつも扉が開けられていて中は
階段みたいにだんだんになっていた。
そして小さな沢山のおキツネ様の置物が飾ってあったんだ。
私は遊びの途中にたまにマジマジとそこを眺めるのが好きだった。
おいなりさんて二体で一対なんだと思ってたけど一体だけのもあって、
かみしもみたいな着衣のもあれば、金色に塗られたの、
綺麗な色をつけられて可愛らしい雰囲気のや、座った姿や立った姿
焼いたままの茶色の肌のおいなりさんや泥で作られたみたいなのもあった。
私はある日友人に、このおいなりさんひとつくれない?なんて聞いてみたら、友人は 「ここいじっちゃいけないっていわれてるけど、一日だけなら貸してあげるから好きなの持ってっていいよ」
と言った。
私はその気になって嬉しかったんだけど遊んでいるうちに忘れてしまい家に戻ってから気がついた。
 
146 名前:もしもし、わたし名無しよ[sage] 投稿日:2006/11/24(金) 00:19:44
それってご神体ってことだよね…
 
147 名前:134[sage] 投稿日:2006/11/24(金) 00:29:54
>145
結局借りて来なかったんだよね?
借りてきてたらコワーなことが起こってそうな話だ
 
148 名前:もしもし、わたし名無しよ[sage] 投稿日:2006/11/24(金) 00:36:58
秋口だったからもう西日が赤くさしていて薄暗くなる寸前くらいだったかと思う。
私は友人の家がすぐ近所だったから、忘れ物を取りに行くと母に行ってから、
まっすぐ友人宅の小高いところにある祠まで駆けて行った。
祠は赤い陽射しで、おキツネ様の置物の色がよくわからないくらいだったが、
ちょっと考えた末かわいい感じのピンクっぽいのを手に取ってさあ帰ろうとしたとき
たくさんのおキツネ様達がいっせいに私を見たような気がした。
大きなのも小さいのも私を睨んでいるみたいな気がした。
沈みかける西日の赤い光りの中、ジットリ立ちすくんでしまった。
自分がすごく悪いことをしているような凄く恐いような気持ちになってしまい、
手に取ったおキツネ様をもとの場所に戻して一目散に家に帰った。

考えて見たらおいなりさんてキツネの姿をした神様なんですよね?
もしあの時お人形感覚で連れて帰っていたらどうなったかな?なんて思うときがあります。
長文すみませんでした。
 
149 名前:もしもし、わたし名無しよ[sage] 投稿日:2006/11/24(金) 00:43:56
お稲荷さんは神様というかその眷属というか・・・
祟るとよくないらしいし、お持ち帰りしなくてよかったね
 
150 名前:もしもし、わたし名無しよ[sage] 投稿日:2006/11/24(金) 00:59:29
はい。
今思えばお稲荷さん達がやーめーとーけっ
って言ってたんでしょうね。
ちびっ子な頃でしたが
あのときのあの戦慄はなんだったのかと思い出すときあります。
少し前に骨董市で一体だけのお稲荷さん見つけましたが、
やっぱりちょっと怖いからお迎えしませんでした。
使用済みの神様だったのかなぁ?
 
151 名前:もしもし、わたし名無しよ[sage] 投稿日:2006/11/24(金) 00:59:32
お稲荷さんの祭神は狐じゃないよ。
狐はお使いで、神様は人型。

そういう狐のお雛様みたいなのがある事自体不思議なんだけど、踏みとどまって
よかったね。
 

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